「砂の果実」

2006年6月15日
あの頃の僕らが
嘲笑って軽蔑した
恥ずかしい大人に
あの時なったんだね

少年くさい君の
誇りが鬱陶しくて
真心をからかったね
愛さえはぐらかして

生まれて来なければ
本当はよかったのに…
あの日 君に投げた
声に復讐されてる

弱虫の偽善者は
僕の方だったよね
そこから笑えばいい
堕落してゆく僕を

あの頃の僕らが
嘲笑って軽蔑した
空っぽの大人に
気づけばなっていたよ

生まれて来なければ
本当はよかったの…?
僕は砂の果実
氷点下の青空

僕のこと誇りにしてるって
つぶやいた声に
泣きたくなる 今でも

この胸が騒ぐ
悲しい懐かしさで
君を想うたび
あらかじめ失われた
革命のように

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